未経験で派遣の施工管理になると人生が厳しくなる理由

未経験で派遣の施工管理になると人生が厳しくなる理由 派遣施工管理のブログ

施工管理は人手不足なので、未経験からでも派遣で現場に入れてもらえることがあります。20代のうちは、同世代の正社員より給料が高くなるケースすらあります。ただ、この「入りやすさ」の裏側には、あまり語られない落とし穴があります。今回は、未経験から派遣の施工管理になることのリスクについて、実際に人材紹介の相談を受けている立場から率直にお伝えします。

未経験でも派遣の施工管理は始めやすい、しかし伸びしろが限られる

人手不足の現場は、未経験の派遣社員でも歓迎してくれます。現場に立って様子を見ているだけ、写真を撮るだけ、言われたことをそのまま右から左に伝えるだけでも、必要とされる場面は実際にあります。20代のうちは、それだけで同世代の正社員より給料が高くなることもあります。

ただし、その状態を何年繰り返しても、技術者としての実力はほとんど身につきません。3年経てば、3年分の現場経験を積んだ技術者ではなく、3年分の雑用をこなしてきた人になってしまいます。若いうちに積めたはずの経験値を取りこぼしたまま、自分の市場価値を低く保ち続けることになるのです。

「資格を取れば給料が上がる」という説明の落とし穴

派遣会社からは「資格を取れば給料が上がりますよ」という説明をよく受けます。これ自体は事実です。2級施工管理技士までは、派遣だけの経験でも取得できます。しかし1級施工管理技士になると、指導監督的な立場での実務経験が1年以上必要になります。

派遣で言われたことだけをやってきた人が、その指導監督的な立場の経験を本当に積めているのか、というと疑問が残ります。もちろん取得できた人もいるでしょう。しかし、1級施工管理技士として派遣先に紹介され、1級相当の実力を期待されていても、実際にやってきたのは写真撮影と伝達作業だけ、という場合、化けの皮はすぐに剥がれます。「1級を持っているからもっとできると思っていたが、ほとんど素人だった」という話は、現場ではよく聞く話です。期待とのギャップが大きいほど、派遣先での立場は厳しくなっていきます。

月収50万円クラスの派遣社員に共通しているもの

「派遣社員の中には月収50万円以上稼いでいる人もいますよ」という説明も、確かに間違いではありません。私自身、その1人でした。私が32歳で無職から月50万円の契約にたどり着いた経緯もブログに書いています。私が紹介してきた方の中にも、30代前半で月収50万円以上の条件で採用が決まった人が複数人います。

ただし、彼らのほとんどには正社員としての経験値があります。中身のある経験を積み、技術者としての素養を身につけてきているからこそ、現場を1人で任せられるのです。派遣会社の説明は、未経験で派遣をスタートしても、がんばればいつか月収60万円や年収800万円レベルの派遣社員になれるという幻想を抱かせがちですが、現実はそう甘くありません。未経験スタートで、派遣だけの経験値でそのレベルの給料に到達することは、まずないでしょう。そのことまでは、派遣会社は教えてくれません。

体力があるうちに、自分の限界を試しておく

20代で体力があるなら、多少苦しい仕事にも耐えられるはずです。これが30代後半や40代になってくると、耐えられなくなる時期がやってきます。体力があるうちに、自分の限界に挑戦しておいたほうがいいのです。

派遣で簡単な仕事ばかりをやり続けるよりも、壁にぶつかりながら失敗もしながら経験値を蓄えていったほうが、成長するスピードは圧倒的に速くなります。レベルの高い技術者に近づくことができ、結果として自分の価値を高めることができます。月収50万円クラスの派遣社員に求められる仕事は、特別に難しいわけではありません。しかし、未経験派遣ではその仕事をやらせてもらえるチャンスすら手に入りません。

正社員である程度レベルを上げてから、派遣にダウンシフトする

正社員である程度仕事を回せるレベルになったとき、派遣の仕事は楽で仕方がなくなります。つまり、正社員でレベル上げをしてから、派遣にダウンシフトするという選択は十分にありです。私自身もそのルートをたどりました。派遣の施工管理になったときは月50万円でしたが、辞める頃には月56.7万円(残業別)まで上がっていました。寮付き、レンタカー、帰省費会社負担という好条件の派遣にもなれました。

月56.7万円+残業代、家賃0円だった派遣の施工管理を辞めた理由
月給56.7万円+残業代、家賃0円という好条件の派遣の施工管理を、資産3000万円を作ったことで辞めた理由。時間を優先する生き方について書きました。

目安としては、正社員での施工管理経験が3年以上あると安心です。

20代の年収500万円と、30代の年収500万円は意味が違う

20代で給料だけを比べたとき、派遣のほうが良く見えてしまうことがあります。実際、未経験スタートの20代で年収500万円くらいまでいく人もいます。中小企業の正社員で年収500万円に届いていない人もいるので、派遣でいいような気もしてしまいますが、30代になっても年収500万円のままだと、さすがに少ないと感じるはずです。そのときに慌てても、急に実力を上げることはできません。経験値を若いうちに取りこぼさないことが大事です。

正社員であれば、若いうちは失敗してもいいと言われます。一方、派遣の人に失敗するような仕事は任せられません。年齢が上がっても実力がない人は、職場で雑に扱われるようになります。無能なオジサンを可愛がってくれる人は多くありません。若さそのものが価値なので、若ければ若いほど転職市場では有利に働きます。同じくらいの実力なら、30歳よりも27歳のほうを採用したいと思うのが現場の本音です。

そう考えると、若いうちに正社員として可愛がられながら、失敗もたくさんさせてもらいながら経験値をガンガン稼いだほうがいいというのが私の結論です。どこかで正社員としての経験を積んで実力そのものを高めておかないと、年収700万円、800万円レベルの派遣社員にはなれません。

まとめ

未経験でも派遣の施工管理には入れますが、そこで積める経験には限りがあります。若いうちは正社員で中身のある経験を積み、実力がついてから派遣にシフトする。このルートのほうが、結果的に給料も自分の選択肢も増えていきます。いい会社が見つからないと感じても、情報収集はしておいたほうがいいです。私に相談していただければ、条件に合いそうな仕事を提案します。気軽にご相談ください。

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