先日、「施工管理試験に落ちたかもしれないとき」という動画を公開しました。1級管工事施工管理技士の2次試験に手応えがなく、結果待ちのまま仕事探しをした話です。今回はこの動画の内容を、当時の経緯も含めてもう少し詳しく書いていきます。
1級管工事の2次試験を受けて、すぐに出国した
私は31歳で通信制大学を卒業したあと、海外就職をしました。しかし、環境に耐えられず逃げるように辞めてしまいました。帰国したのは、辞める前から予定していた1級管工事施工管理技士の2次試験(当時は実地試験)に合わせてです。日本に滞在していたのは、わずか5日くらいでした。11月末に仕事を辞め、12月の頭に帰国して試験を受け、そのまますぐに再び出国しました。
勉強時間はまったく足りていませんでした。飛行機の移動中もずっと参考書を開いていたくらいです。試験の手応えはありませんでした。配点の大きい問題も間違えていたので、終わった瞬間から不合格だろうと思っていました。かなり落ち込みましたし、絶対に落ちたと確信していました。
無職のまま海外を放浪した
試験のあと、私はそのまま海外を放浪しました。インド、エチオピア、レバノン、イスラエルなど、行き先を決めずに回っていました。これで無職は4回目です。住民票も日本になかったので、完全に住所不定の状態でした。
それでも、旅そのものは充実していました。旅行は無職の状態で行くのが一番いいと思っています。なぜなら、頭の隅で仕事のことを考える必要がないからです。そのため、脳のメモリを消費せず、目の前の景色を純粋に楽しめます。
履歴書に「1級管工事施工管理技士(結果待ち)」と書いた
2月初旬に帰国しました。旅行中にある程度は履歴書を整えていて、そこには「1級管工事施工管理技士(結果待ち)」と書いていました。正直、少し背伸びした履歴書だったと思います。ですが、もし合格発表を待ってから仕事探しを始めていたら、出遅れていたかもしれません。不合格だった場合はなおさらです。結果が出る前に動くのは嘘をついているわけではありません。自分に少しだけ下駄を履かせる作戦でした。
1カ月以内に寮・車・月50万円の仕事が決まった
帰国後すぐに求職活動を始め、3月1日から働くことが決まりました。住所不定無職の状態から、わずか1カ月以内に、寮、車、月50万円の収入が手に入ったことになります。

住所不定無職からいきなりすべてが手に入るところが、派遣の施工管理のすばらしさでもあります。以前の記事でも書きましたが、人生に柔軟性が生まれ、やりたいことをやって、働きたくなったら働くというスタイルが叶います。

「結果待ち」でも評価される理由
派遣は、監理技術者や主任技術者にはなれません。そのため、資格そのものよりも、経験年数や実際に任せられる業務内容のほうが重要になります。また、1級に挑戦しているという事実だけでも、経験5年くらいはあり、施工管理の知識もそれなりに蓄えてきていることが伝わります。
人手不足なので、企業はとにかく人材が欲しい状態です。使える人材であれば、喜んで受け入れたいと思っています。特に20代から30代前半であれば、企業側にも「将来は社員にしたい」という思惑があります。そのため、今すぐ1級を持っていなくても、近い将来に取得して活躍してくれるかもしれない人材は、転職市場で非常に人気があります。すでに仕上がった人間だけが求められているわけではないのです。
もし不合格が確定していたら、「〇年 1級管工事施工管理技士受検(結果待ち)」とは書けません。1級という文字が履歴書に入っているだけで、それなりに光って見えるものです。
「合格したら転職」は、実はもったいないかもしれない
1級に合格したら転職しようと考えている人は多いです。たしかに、転職のタイミングとしては理想的に思えます。しかし、落ちていたらさらに1年待たなければなりません。合格していたとしても、発表まで3カ月は待つことになります。
「1級に合格してから転職したい」というのは、本人の気持ちの整理という側面が大きいです。実際には、企業が求めている採用条件は2級以上、経験3年以上あればいいという場合も少なくありません。逆に、1級を持っていると期待値も高くなります。そのため、実力や即戦力を求められて、入社後にかえって大変な思いをすることもあります。
1年の差が、資産形成に与える影響
1年の損失は、思っている以上に大きいです。実際に私は、寮費0円で毎月手取り50万円くらいの生活をしながら、支出をなるべくコントロールしました。そして、余ったお金を投資に回しました。その結果、NISAは年間360万円の満額まで投資でき、資産運用を始めてから3年9カ月で資産3000万円を作ることができました。

相場の影響もありましたが、資産1000万円から2000万円になるまでは、わずか1年1カ月でした。もし資産運用を始めるのが1年遅くなっていたら、この伸びを取り損ねていたかもしれません。積立投資は、早く始めれば始めるほど将来の資産は大きくなります。また、積立年数が長くなるほど動く金額も大きくなります。だからこそ、資産額が大きくなるほど1年分の効果も大きくなります。たった1年の違いが、将来の大きな差を生むのです。
資格手当や報奨金で、さらに給料が上がることもある
派遣の施工管理では、資格を取得すると給与が上がる仕組みがあります。報奨金という形のこともあります。私が働いていた派遣会社では、報奨金は最大20万円でした。月給が5万円アップするなど、仕組みは会社によって異なります。しかし、大手の派遣会社はこうした資格手当の制度にそれなりに力を入れています。
入社翌日、まさかの合格発表
私が派遣会社への入社を決めた翌日が、ちょうど合格発表の日でした。絶対に落ちたと思っていたのに、結果は合格でした。そのため、入社してわずか1日で昇給が決まったことになります。実際に昇給が反映されたのは合格証が届いてから2カ月後くらいでした。それでも、無事に昇給しました。
まとめ
試験の結果に自信が持てなくても、結果待ちのまま動いてみる価値はあります。派遣は監理技術者や主任技術者にはなれない分、資格の合否そのものよりも、経験年数や挑戦している姿勢のほうが評価されやすいからです。落ちたと思ったら、結果が出る前に動く。この作戦、ぜひ参考にしてみてください。派遣の施工管理に興味がある方は、気軽にご相談ください。
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