派遣の施工管理でお金と時間を手に入れるには、順番が大切です。最初から時間の余裕ばかりを求めると資産が育たず、いつまでも稼ぎ続けることになります。逆に、お金だけを追い続けると、時間を使う機会がないまま年を重ねてしまいます。
私は派遣の施工管理で資産3,000万円を作りました。その経験から、「お金の余裕」「時間の余裕」「豊かさ」「自由」の順に手に入れていく流れが、一番無理がないと考えています。この記事では、派遣の施工管理でお金と時間を手に入れる流れを、4つのステップに分けて紹介します。
なお、この4ステップは、施工管理の実務経験や資格があって、派遣でしっかり稼げることが前提です。未経験からいきなり派遣になる場合の注意点は、未経験で派遣の施工管理になると厳しい理由の記事にまとめています。

派遣の施工管理でお金と時間を手に入れる4ステップの全体像
| ステップ | 資産の目安 | やること |
|---|---|---|
| ステップ1:お金の余裕 | 資産0→2,000万円 | 信頼を獲得し、残業で稼ぎ、有給は節約して、とにかく投資に回す |
| ステップ2:時間の余裕 | 資産2,000万→3,000万円 | 残業はせず、有給は全部使う。副業を育て、投資はNISA満額分だけにする |
| ステップ3:豊かさ | 資産3,000万円(放置) | 収入は全部使う。残業はせず有給を全部使い、交渉してさらに休む |
| ステップ4:自由 | 資産3,000万円(放置) | 必要な分だけ働く。失敗したら派遣の施工管理に戻る |
ステップ1(0→2,000万円)まずはお金の余裕を手に入れる
資産がないうちは、資産づくりに全力を注いだほうがいいと考えています。理由は3つあります。1つ目は、健康で稼げる期間がいつまで続くかわからないこと。2つ目は、病気になって働けなくなってからでは遅いこと。3つ目は、社会情勢がいつ大きく変わるかわからないことです。AIによる大失業時代が来たら、稼ごうとしても稼げなくなるかもしれません。AI失業については、AI失業のXデーが来る前に老後資金を作るべき理由で書いています。

そのため、心理的なハードルになる2,000万円くらいまでは、稼げるうちにしっかり稼いで、資産形成に集中するべきです。
信頼を獲得する
最初は一生懸命働いて、信頼を獲得します。これは、長く働くための土台づくりです。信頼があれば、あとのステップで休みの相談や条件の交渉もしやすくなります。同じ派遣先で長く働くメリットは、派遣先を転々とするか、同じ派遣先で長く働くかの記事で書いています。

残業で稼ぐ
まずは資産額を増やす必要があります。残業で稼げるのは、派遣の醍醐味です。派遣は正社員よりも1時間あたりの残業代が多く、この利点を生かして残業で稼ぎます。また、夜勤や土曜日の出勤は、さらに稼ぐチャンスです。資産ができるまでは、残業で稼ぐのが一番効率がいい方法です。
正社員と派遣社員の残業代の違い
「派遣のほうが、1時間あたりの残業代が多い」という話は、書籍『派遣の施工管理で3,000万円作った方法』でも書いたことです。派遣社員の給与は、基本給と各種手当が高めに設定される代わりに、ボーナスがありません。一方、正社員の給与はボーナスを見込んで設計されているので、基本給と各種手当は低めです。1時間あたりの残業代は、この基本給と各種手当をもとに計算されるため、派遣社員のほうが高くなります。
1時間あたりの残業代は、「(基本給+各種手当)÷1カ月平均の所定労働時間×割増率(1.25)」で計算できます。私のいた派遣会社では、1カ月平均の所定労働時間は160時間で計算されていました。たとえば、基本給+各種手当が35万円でボーナスが年100万円の正社員と、基本給+各種手当が50万円でボーナスなしの派遣社員を比べると、次のようになります。
| 項目 | 正社員 | 派遣社員 |
|---|---|---|
| 基本給+各種手当(月) | 350,000円 | 500,000円 |
| ボーナス(年) | 1,000,000円 | 0円 |
| 1時間あたりの残業代 | 350,000円÷160時間×1.25=2,734円 | 500,000円÷160時間×1.25=3,906円 |
| 年収700万円に必要な月平均残業時間 | 54.9時間 | 21.3時間 |
年収700万円を目指す場合、正社員は月平均54.9時間の残業が必要ですが、派遣社員は月平均21.3時間で届きます。正社員は、派遣社員の約2.5倍の残業をしなければならない計算です。なお、金額は一例で、会社によって計算方法は異なります。このように、残業で稼ぐ効率は派遣のほうがよいので、資産ができるまでは残業で稼ぐ戦略が有効です。
働き方を時給で比べる考え方は、施工管理の働き方比較は時給で考えるの記事にまとめています。

有給は節約する
有給は使い切らないようにします。私がいた派遣会社の場合、1年間で使い切らなかった有給は翌年に繰り越され、翌年も使い切らなければ消滅しました。法律上も有給の時効は2年なので、派遣会社のルールをよく確認してください。消滅させないことが大事です。
ただし、付与されたその年に使い切ってしまうと、余裕がなくなります。最初は節約して、2年目以降は、消滅しない範囲で使います。これができると、最大の20日が付与されるころ(勤続6年半)には、20日使ってもまだ20日残っている状態になります。最大40日休めれば、長期休みで海外旅行にも行けます。
とにかく投資に回す
生活防衛資金として150万円くらいを残したら、無駄遣いせずに投資に回します。私の場合、資産1,000万円から2,000万円になるまでは1年1カ月でした。相場の影響もありましたが、残業で稼いだお金を投資に回し続けた結果です。
2,000万円あれば、老後資金は足りると私は考えています。ここまで来ると、精神的にかなり安定します。入金力とNISAの考え方は、派遣の施工管理で手取り45万円は現実的。NISA満額と入金力の話で書いています。

ステップ2(2,000万円→3,000万円)お金の余裕ができたら、時間の余裕を手に入れる
2,000万円あれば、放っておいても資産は増えていく見込みです(運用の結果次第で、元本保証ではありません)。ここからは、資産を増やすことよりも、時間の余裕を手に入れる方向にシフトします。そのため、残業はせず、有給は全部使いながら、2,000万円から3,000万円を目指します。
残業はせず、定時で帰る
まずは定時で帰りましょう。定時で帰るためにやっていることは、施工管理派遣が定時で帰るためにやっていることで紹介しています。

有給は全部使う
一方、ステップ1では節約していた有給を、ここからは全部使います。繰り越してきた分も含めて、取れる有給は消滅させる前に使い切りましょう。まとまった休みを取れば、長期の旅行にも行けます。
私は、資産が2,000万円から3,000万円の間に、イタリア旅行18日間、エジプト旅行10日間などを楽しみました。残業をせず、有給を全部使うと決めたからこそ、できた旅行です。イタリア旅行の思い出は、派遣の施工管理で18連休。イタリア旅行の思い出に書いています。

副業を育てる
そこで、将来のサイドFIREを意識して、副業を育てておきます。早く帰って余った時間を、副業に使いましょう。
NISA満額分だけ投資に回す
資産は勝手に増えていくので、これまでの全力投資から、決まった額だけを投資に回すスタイルにシフトします。たとえば、NISA満額の月30万円(年間360万円)でもいいですし、月20万円でもいいと思います。余った分を使うことで、豊かさを実感できるようになります。
ステップ3 3,000万円は放置して、さらに時間の余裕を手に入れ、豊かさを実現する
3,000万円に到達したら、そのお金は放置します。つまり、取り崩しも追加の積み立てもせず、運用に任せます。
収入は全部使う
目標の資産額に到達したので、もう追加で積み立てる必要はありません。働いて得た収入は、全部使ってかまいません。運用が順調であれば、放置している3,000万円は勝手に増えてくれます。
残業はせず、有給は全部使う
ステップ2に引き続き、残業はせず、有給は全部使います。最大20日の有給は、1カ月分の労働に匹敵します。
交渉して、さらに休む
また、これまで培ってきた信頼があれば、3カ月休みのような交渉もしやすくなります。忙しくない時期を狙って、3カ月休みたいと相談してみるといいでしょう。有給を全部使ったうえで、交渉してさらに休めば、自分の時間はどんどん増えていきます。時間に余裕があると景色の見え方まで変わった話は、仕事を抱えたまま旅行すると景色にモヤがかかる理由に書いています。

ステップ4 3,000万円は放置して、必要な分だけ働く
必要な分だけ働く
3,000万円は、引き続き放置します。そのうえで、生活に必要な分だけ働きます。たとえば、月に20万円必要なら、その20万円を働いて稼げばいいのです。足りない分は、アルバイトでもいいですし、育ててきた副業で稼いでもかまいません。
働く量を減らしたいときは、資産を取り崩す選択肢もあります。3,000万円あれば、月10万円(年間120万円)を取り崩しても、資産は尽きにくいと言われています。これが「4%ルール」です。ただし、4%ルールは主に過去の米国市場のデータにもとづく目安で、将来を保証するものではありません。
失敗したら、また派遣の施工管理をやればいい
なお、もし失敗したら、また派遣の施工管理に戻ればいいので、あまり難しく考える必要はありません。施工管理の人手不足を示すデータは、派遣は本当に不安定なのかで検証しています。

まとめ
- ステップ1(0→2,000万円):信頼を獲得し、残業で稼ぎ、有給は節約して、とにかく投資に回す
- ステップ2(2,000万→3,000万円):残業はせず、有給は全部使う。副業を育て、投資はNISA満額分だけにする
- ステップ3(3,000万円を放置):収入は全部使う。残業はせず有給を全部使い、交渉してさらに休む
- ステップ4(3,000万円を放置):必要な分だけ働く。失敗したら派遣の施工管理に戻る
派遣の施工管理でお金と時間を手に入れるカギは、順番です。まずはお金の余裕、そのあとに時間の余裕。この順番を守れば、無理なく自由に近づけると私は考えています。
※投資は元本保証ではありません。この記事は私の経験にもとづく内容で、将来の結果を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身でお願いします。
あわせて読みたい


私が資産3,000万円を作るまでの経緯は、書籍にまとめています。気になる方はチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。お金と時間を手に入れる順番を、ぜひ参考にしてください。派遣の施工管理という働き方に興味を持った方、今の働き方に少しでも不安がある方は、LINEから気軽に相談してください。私が資産3,000万円を作るまでの経緯は、書籍『派遣の施工管理で3,000万円作った方法』にもまとめています。日々の発信はYouTube・Instagram・Xでもしていますので、よければそちらもチェックしてみてください。

