派遣施工管理の旅#2 ピサの斜塔に登る人々をスイートルームから眺める派遣社員

派遣施工管理のブログ

派遣の施工管理で30代のうちに2000万円貯め終わったので、2025年から人生を楽しむフェーズに移行しました。家賃と光熱費が会社負担で、給料は50万円以上あるので、2000万円まであっという間でした。施工管理の資格を取ってよかったです。

今回は有給を使ってピサに行ったときのブログです。

2級施工管理技士は月収52万で5年で2000万円作れる – 施工管理派遣社員のブログ

様々な国籍の群衆は皆、似たようなポーズを決めて写真を撮影していた。

遠近法を駆使して傾いた塔を自分の両手が支えているかのように見せるために、何度も撮りなおしている。

熱心に撮影を繰り返す理由は、instagramに投稿するためである。

全員が同じハッシュタグをつけ、同じような写真を投稿する。

1年を通して毎日、同じような写真が、何年も投稿され続けている。

そんな群衆の横を通り抜け、予約しているホテルへ向かう。

ラルディーニのロングコートを着ているが、それはイタリアで買ったのではなく、

出国の2週間前に日本で買った。

出発当日の朝、鏡の前に立ってやはりブートニエールは外していくことにした。

フィレンツェでミケランジェロ広場の近くの部屋を半月借りている。その部屋に荷物を置いてきた。

だから手荷物は少ない。

一眼のカメラを入れたバッグの空いたスペースにわずかな着替えが入っている。

空は晴れ渡っていた。

群衆に興味を持つことはなかったが、それぞれが幸せな時間を過ごしていた。それは表情から明らかであった。

インターホンを押し、名前を伝えると重いセキュリティゲートが開いた。

外の騒がしさがウソみたいに、建物の中には静けさがあった。

白い空間。天井が高い。高級な香りに包まれている気がした。

チェックインを済ませ、予約していた部屋へ入った。

エスプレッソマシンがあり、クッキーもある。

窓から斜塔が見える。

斜塔に登る世界各国の観光客もはっきりと見える。

僕は斜塔には登らない。

斜塔に登ることを嬉しいと思う人もいれば、別に登らなくてもいいと考える人もいる。

僕は後者である。時間がたっぷりあったとしても、1年ここに住んだとしても登らないと思う。

斜塔に登る人間の服装や表情を観察することで心を満たしたいと思っている。

そのためにこの部屋を予約したのである。

ホテルの近くの通りにはたくさんのレストランがあった。

店員さんが一番かわいい店に入った。今もはっきりと覚えているくらいとても可愛かった。

人生で一番うまいカルボナーラを食べた。ベーコンがカリカリしていた。18€

ホテルは1泊およそ4万5000円である。1人で泊まる。

昔から1人の時間がとても好きだ。

誰も追って来れない場所で風景を眺めて本を読むのが好きだ。

正社員をしていたら「誰も追って来ない」感覚を得ることはできなかったかもしれない。

どうしても仕事のことを考えてしまう。

飛行機に乗って、遠くの国に行っても、帰国した後の仕事のことが脳裏によぎっただろう。

脳を騙すのは難しい。

派遣社員になって、休みの日に仕事のことを考えなくてよくなった。

休み明けの最初の一歩を出遅れても、誰も困りはしない。

完全な自由など無いとしても、正社員だったころと比べると、大きな自由を手に入れることができた。

ipadに入れてきたインフェルノを読んで過ごした。

エスプレッソを飲み、ちょうどいい甘さのクッキーを食べて、

ときどき、夕焼けに照らされる斜塔に登っていく観光客の姿を見ながら過ごした。

何週間も前に計画したとおりの過ごした方ができた。

ディナーを食べに出かけた。

テラス席でイノシシ肉のピチと白ワインを堪能した。

食後にティラミスも頂いた。合計30€

トスカーナのワインでほろ酔いになり、窓から見る夜の斜塔もまた良い。

日付が変わるころには花火が上がり始めた。12月31日から1月1日になった。

柔らかいベッドでぐっすりと眠った。



早朝の広場にほとんど人はいないので、斜塔の前のホテルに泊まると群衆を気にせずに観光できる。

泊まったホテルはこれです。

Prato dei Miracoli Residenza d’Epoca

ピサの斜塔の見える部屋で読書をするだけの動画をYoutubeにアップロードしました。

勉強用・作業用などに使ってください。

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