32歳無職が月50万の施工管理派遣の契約に至るまでの交渉

給料・資産

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施工管理派遣社員の資産に正社員は追いつけない【新NISA】 – 施工管理派遣社員のブログ (sekokan-haken.com)

私は派遣で施工管理の仕事をしています。
これまでに4度は仕事を辞めていて、無職期間がトータルで4年くらいあります。

実家が裕福なわけではなく、今の派遣会社で働き始めたころはまだ奨学金など300万円くらい借金がありました。去年借金の返済が終わり、2023年11月現在は1300万円以上資産があります。

やりたいことを優先して仕事を辞めると、後で困るというようなことを言う人もいますが、今の派遣の仕事に就けたおかげで、それなりに満足して生きています。


振り返ると、入社するときにいろいろ条件をこだわって交渉したからだと思います。


今回は、派遣会社に入るまでの流れと、交渉すべき条件について書きます。

しっかり交渉をして、私は実際に32歳無職のときに月50万+残業代の契約を結びました。
資格は2級管工事施工管理技士の資格を持っていました。

当時の契約内容です。

・500,000円+残業代
・平均残業時間20時間程度
・社会保険完備
・携帯支給
・レンタカー支給
・ETC、ガソリン代支給
・借上社宅(駐車場、家賃、光熱費、インターネット会社負担)
・帰省費(月1回まで会社負担)


これから派遣で施工管理の仕事に就くことを考えている人の参考になれば幸いです。

応募から採用までの流れ

以下は私が採用されたときの流れです

①求人サイトなどで求人へ応募する

まずは求人サイトなどで気になる求人へ応募します。


②派遣会社から連絡がある

派遣の案件へ応募すると、次の日くらいには派遣会社から連絡があります。
現在の就労状況や、応募した理由などを聞かれます。
履歴書と職務経歴書を用意するように言われます。


③履歴書と職務経歴書を用意する

最新の履歴書、職務経歴書を用意します。


④派遣会社との面談

履歴書、職務経歴書や、希望する条件のヒアリングがあります。
派遣会社はこれから人を派遣する企業の要望を応募者が満たしているかを見極めます。
また、反対に、応募者の希望する条件を派遣先企業が満足するかどうかも見極めます。
ハードルは低いですが、不適格な人物であれば採用されません。
PCのスキルチェックなどを行う会社もあります。


⑤派遣先企業との面談

労働者派遣法で事前面接が禁止されているので、「面談」や「顔合わせ」という言い方をします。求職者の方が、そこで働くかどうかの意志決定をするための面談です。

面談はだいたい30分~1時間くらいです。

自己紹介をして、これまで経験してきたことや、どんなスキルを持っているか、などの質問に答えます。派遣先から業務内容や、就業環境の説明があります。求職者の方から聞きたいことがあれば質問します。

希望すれば職場見学をさせてもらえることもあります。


⑥雇用契約

お互いの条件が問題なければ、派遣社員として雇用されることになります。

派遣会社に雇用され、派遣先企業で派遣社員として働くことになります。
派遣会社と求職者の雇用契約、派遣会社と派遣先企業の派遣契約がされます。


2級施工管理技士は月収52万で5年で2000万円作れる – 施工管理派遣社員のブログ (sekokan-haken.com)

交渉すべき条件

1.給与と残業時間

条件としての給与額を考えるとき、正社員のころの月額と比べないでください。

多くの場合、派遣社員にはボーナスはありません。

ですから、正社員のころの月給だけを比較して、多いか少ないかではなく、年収で考えるようにしましょう。

派遣社員の想定年収は

{ベースの月給(A)+月平均の残業代(B)}×12カ月

で計算できます。


月平均の残業代を考える前に、

あなたが毎月どれくらいの残業時間なら許容できるかを決めておきましょう。

年収は残業時間によって変わるためです。

「今働いている人の月平均の残業時間はどれくらいですか?」

という質問をしてください。

可能な残業時間は人によって違いますし、交渉すれば調整してもらえるはずです。
許容できない残業時間の場合は、無理をするのではなく、断りましょう。

(参考)
20時間・・・1時間×20日
30時間・・・1.5時間×20日 
40時間・・・2時間×20日 
50時間・・・2時間×20日 +土曜日1回出勤
60時間・・・2時間×20日 +土曜日2回出勤


60時間までの普通の残業代は、ベースの給料を1カ月の所定労働時間で割って、1.25倍します。それが1時間あたりの残業代なので、月平均の残業時間を掛けると計算できます。

月平均の残業代(B)={ベースの給料÷160}×1.25 × 想定残業時間 



1カ月の所定労働時間は、会社によって168のところもあるみたいですが、私のところは160で計算されています。ここは派遣会社に質問して確認しましょう。

「残業代計算のときの所定労働時間はどのように計算しますか?160時間ですか?」

という感じの聞き方で大丈夫です。

また、想定の残業時間は年収に関わってくるので、必ず質問しましょう。



残業計算のときのベースの給料は、基本給なのか、各種手当を含んだ金額なのかも聞いて明らかにしておきましょう。

そして改めて想定年収を計算しておきましょう。

想定年収={ベースの月給(A)+月平均の残業代(B)}×12カ月


計算した想定年収が、あなたの希望する年収を満足していることを確認しましょう。

2.社会保険

・厚生年金
・健康保険
・労災保険
・雇用保険
・介護保険

社会保険が完備されているかどうか、事前に確認しましょう。

また、社会保険は入社した最初の月から加入されるかどうかを確認しておきましょう。

試用期間2カ月は社会保険に加入しないというブラックな派遣会社もあるので、注意してください。

3.求められる役割

求められている役割についてしっかり確認しておきましょう。

自分の能力や経験と合っているのか見極めましょう。

あまり経験のない業務に就くと苦しい想いをすることになりますし、派遣先にも迷惑になるので、よく確認しましょう。

4.短期・長期の見通し

これから関わるプロジェクトの工期はいつまでで、その後はどこで何をすることになるのか聞いておきましょう。

1年以上の長期のプロジェクトであればその先はまだ考えなくてもいいかもしれませんが、例えば、3カ月程度で終わるプロジェクトであれば、3カ月後はどこで何をすることになるのか確認しておくということです。

例えば、最初に行く現場は住んでいる場所の近くでも、次の現場が近くにないかもしれません。全国出張可能な人は気にしなくてもいいかもしれませんが、家から通える範囲で考えている人はよく確認しましょう。

5.有給休暇について

有給休暇の制度について聞いておきましょう。

6.住居費について

寮や借上社宅を会社が用意してくれるかどうか確認しましょう。

施工管理の派遣社員の場合、会社が借上社宅を負担してくれることが多く、お金が貯まります。主張しないと用意してもらえないこともあります。

自分で見積を作ったことがある人は知っていることですが、監督の交通費や宿泊代もプロジェクトの予算に入っているので、堂々と主張してください。

住居がホテルになるのか、レオパレスのような家具付きの物件になるのかもよく確認しましょう。

レオパレスのような家具付きの物件であれば、光熱費の負担の有無や、インターネットが使えるかどうかも確認しておきましょう。

7.帰省費

現場近くの宿舎から実家への帰省費について確認しましょう。

帰省費が支給される頻度や、清算方法について聞いておきましょう。

8.CAD

・使用機会がどれほどあるのか

・何のソフトか(AutoCAD, JW, Revit ,Tfas or …)

・2D or 3D

・デスクトップPCかノートか、モニターは用意してもらえるのか

PC環境にこだわりのある方は、希望を伝えておきましょう。

9.通勤手段

現場への通勤手段について確認しておきましょう。

・公共の交通機関を使うのか、車を用意してもらえるのか、乗り合わせなのか、

・ガソリン代、高速道路を使うときのETCはどうするのか

10.その他

・前任者はいたのか?

⇒もし前任者がいたときは、辞めた理由を聞いてみましょう。クセの強い上司がいるとか、休みが全然ないとか、辞めた原因が今も継続して残っている可能性があります。

・正社員ルートはあるのか、なった人はいるのか

⇒正社員願望がある人は確認しておきましょう。

他にも自分が譲れない条件は事前に書き出しておいて、納得できるまで交渉しましょう。




重要なこと

いかに良い条件で契約するかが最も重要です。それは派遣でも正社員でも同じだと思います。

一生懸命働いて、評価されて条件が良くなると考えないことです。それは妄想です。

入社後は規則どおりに昇給するだけです。

入社するときの条件が最も大事なのです。

私のケース

私のケースについて紹介しますので、参考にしてください。

仕事探し中の当時は32歳無職で、2級施工管理技士の資格を持っていました。

【譲れない条件】

・月収40万以上希望
・残業はなるべく少ない方がいい
・基本、土日祝日休み
・通勤圏内にレオパレスなどの借上社宅を用意してもらうこと
・ホテルNG(一時的ならOK)
・共用部分のある寮などはNG
・東京以外なら全国可
・帰省費が出ること

【契約を決めた条件】

・500,000円+残業代
・平均残業時間20時間程度
・社会保険完備
・携帯支給
・レンタカー支給
・ETC、ガソリン代支給
・借上社宅(駐車場、家賃、光熱費、インターネット会社負担)
・帰省費(月1回まで会社負担)




3社から45万の条件で内定をいただいていました。時間を掛けて交渉しました。

「他にも同じような条件のところと交渉している。悩んでいる。」とはっきり伝えました。

すると、45万から50万に上げてくれた会社があったので、決めました。

それが今の派遣会社です。それなりに大きい派遣会社なので、全国に派遣先があります。




興味がある人がいれば、派遣会社を紹介しますのでXで連絡ください。

希望を伝えれば、条件に合う仕事があるかどうか調べてもらうこともできます。



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