ご覧いただきありがとうございます。これまでに、施工管理という仕事において、派遣社員と正社員の違いについて書いてきました。
世間で一般に思い込まれている「派遣社員」のイメージとは少し違っていて、人によっては正社員よりも派遣社員で働いた方が、多くのメリットがあるということを書いてきました。
派遣の施工管理技士なら月に30万円を投資し、5年で2000万円の資産を形成することができる。
それは月10万円の投資を15年続けた正社員と比べて
たとえ年収の逆転が40代で起きたとしても、資産の逆転は起こらない。
このようなシミュレーションをしました。
1級か2級の施工管理技士の資格を持っている
月30万円の投資は難しい
このような方は、少しでも早く
- 大企業に転職する
- 派遣の施工管理に転職する
この2つが有効な戦略だと伝えてきました。
派遣の施工管理への転職を考えている方から、メッセージをいくつかいただきました。
好条件の仕事が決まった方が既にいらっしゃいます。
一方で、派遣の施工管理への転職に、踏み切れずにいる人もいます。
年齢や立場によって適正なリスクのとり方が違います。派遣のデメリットもありますし、正社員で長く働くことにリスクがないわけでもありません。適正なリスクを慎重に考えて判断していただきたいところです。
今回は、
・施工管理派遣社員は仕事が切れないか?
・福利厚生はどうなっているのか?
について書いていきます。
派遣の施工管理は、仕事が切れるのではないか?
派遣社員には大きく分けて、常用型派遣と登録型派遣があります。
常用型派遣(無期雇用契約)の場合、雇用期間に定めはありません。その意味では、正社員に近い雇用形態です。
登録型派遣(有期雇用派遣)の場合、
派遣先企業との契約期間だけの雇用契約です。契約期間が更新されないまま契約期間が終われば、雇用は解消されます。
登録型派遣の場合、派遣先企業との契約が更新されなかったときに、仕事が切れる可能性があります。普通に働いていれば、仕事がある限り契約は更新されます。仮に更新されなかったとしても、全国に派遣先はたくさんありますので、よほど問題のある人物でなければ、派遣会社が次の派遣先を見つけてくるでしょう。その方が派遣会社にとってメリットが大きいのです。
私のいる派遣会社では、時給制ではなく、月給制です。
月単位での契約になるので、急に明日は仕事がないから休み、ということや、来週は現場仕事がないから休み、ということはありません。契約期間中に本人の意志で欠勤しない限りは、決まった給料が保証されます。
常用型派遣(無期雇用)と登録型派遣(有期雇用)との大きな違いの1つは、派遣会社が次の派遣先を見つけてきて契約を更新する義務はない、という点にあるでしょう。
無期雇用派遣の場合、派遣先企業との契約が更新されなくても、派遣社員に給料を払い続けなくてはなりません。そのため、派遣会社はなんとしても次の派遣先を見つけてきます。登録型(有期雇用契約)の場合は、次の派遣先を見つける義務はありませんし、次の派遣先がもし見つからなければ、失業ということになります。義務はありませんが、次の派遣先を見つけてくることは派遣会社の利益になります。全国的に人手不足が続いている限りは、次の派遣先はすぐに見つかるでしょう。
とはいえ、仕事が切れるリスクに関しては、常用型派遣(無期雇用契約)の方が安心できると言えます。
私の場合は、有期雇用契約からはじまり、3か月ごとに更新されていました。
今は無期雇用契約に切り替わっています。
最初から無期雇用契約の人もいますし、私のように有期雇用からスタートして無期雇用に切り替わる人もいます。
※いろいろな派遣会社があるので、よく確認しましょう。
福利厚生はどうなっているのか?
以下は、私の今働いているところでの福利厚生の中身です。とても良い条件だと感じています。
・昇給年1回
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・通勤交通費全額支給
・通勤用レンタカー貸出
・残業手当(1分単位)
・寮、借上社宅
・帰省旅費支給
・定期健康診断
・社用携帯貸与
正社員の福利厚生と比べて、大きなリスクがあるとは思いません。
退職金がない点は正社員に劣るところかもしれませんが、私は自分でiDecoに加入しています。
※派遣会社によって違うのでよく確認しましょう。
まとめ
仕事が切れないか、福利厚生はどうなっているか、について書きました。
「派遣社員」というと、貧困や社会問題の文脈で語られることが多いです。施工管理の派遣社員の場合、イメージされていた「派遣社員」と少し違ったのではないでしょうか?
「派遣」に対する根拠のない漠然とした不安が少しでも解消されると幸いです。
そのうえで、適正なリスクは人によって異なりますので、正しくリスクと向き合うことができるのではないかと考えています。
施工管理の仕事に関しては、派遣社員として働く方が合っているという人は少なくありません。
・中小企業のため給料が少ない
・仕事の負荷が大きすぎてライフワークバランスがとれない
・出世することにあまり関心がない
このような人によっては、正社員で長く働くよりも、今動いて派遣社員になった方が明らかにポジティブな差を生み出すことができます。
ぜひあわせて読んでみてください。
引き続きX(旧Twitter)で相談を受け付けています。